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新学習指導要領

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 昨日次期指導要領案が紹介されました。理科に関して言えば、自分はおおむね評価できる内容になっているなあ、と思っています。みなさんはいかがでしょうか?

小学校学習指導要領案
 
   理由は次のとおりです。
 まず、現行の指導要領に比べて、系統性がはっきりしているということです。特に電気の学習は全学年で取り扱うことになりました。電磁石の学習が5年生に移行するようですが、この方がよいと思います。今まで5年生では電気の学習を全く取り扱っていなかったので、6年の電磁石の学習の時に、とっつきにくいと感じる児童も少なからずいました。6年生で新しく「電気の働き」という内容の学習が始まるようですが、発電などの内容も入っており有意義な内容だと感じています。生物の学習も充実しています。4年生に人体の学習が入りました。できれば3年生でも人体に関する学習を取り入れたいところですが、他の動物の体について取り扱っているので、まあよいこととしましょう。時数の関係もあることでしょうし。
 6年生の目標に、「推論」という言葉が出てきたことも評価できる点です。推論する力はとても大切なことだと思います。私の授業では必ず予想の根拠をノートに書かせますが、このことにより、論理的に物事を考える力が子どもたちに育ってきていることが実感できます。最近では、ノート1ページ近く自分なりの根拠を書く子もいます。推論する力を育てることは、とても大事なことだと思っています。
 単元を選択するというめちゃくちゃなことも無くなったので、このことも評価できる点です。魚や人間の誕生のしくみ学習するのに、なぜどちらかを選択しなければならないのでしょうか?地震と火山でできた土地の学習をするのに、なぜ選択する必要があるのでしょうか。(単純に時数のためでしょうが)現行の指導要領ではこんなわけが分からない「選択」という学習活動があったのですが、自分はこのことがずっと馬鹿馬鹿しいと思っていました。だから、子どもたちには、いつもどちらも学ばせるようにしていました。その方が、ずっと理解が深まったからです。こういう馬鹿馬鹿しい単元設定がなくなったことも評価できる点です。


 他にもあるのですが、最初にも書いたとおり、「理科に関して言えば」評価できるのであって、新指導要領自体はあまり納得できません。

 まず、自分は外国語活動の時間の必要性を感じません。英会話もどきの活動をするのなら、国語の学習をしっかりやった方がぜったい子どものためになると思っています。どうせやるなら、中学校の英語の前倒しで「教科」としてやらなければ、きっと無駄な時間になることでしょう。
 週の時数が1時間増えます。今でさえ、自分は1週間に29時間の授業をもっています。(特別活動や学校裁量の時間を含めて)正直言ってパンク寸前です。指導するほうがパンク寸前なのですから、6時間授業は子どもたちにとっても苦痛だと思います。今の時間割でいけば、毎日6時間授業となります。そうでなければ委員会活動や、学校で取り組んでいるスクールバンド活動などは維持していけなくなります。そうすれば、職員は会議や研究会をもつ時間がなくなります。今でさえ毎日2時間近くの残業、2時間近くの持ち帰り仕事をしているのに、これ以上の仕事が増えることが予想されます。
(しかも給料は減額されているのですよ!給料のシステムが改正されているので、「昇給です」と昇給通知をもらっても、前より減っているんですから。まったく変な話です。)

 ゆとり教育を批判している方もいますが、子どものゆとりはもちろん、教員がゆとりを持てなければ、きっと日本の公教育は近い将来崩壊するでしょう。保護者に批判されっぱなし、わけが分からぬ子どもにふりまわされっぱなし、給料は低い、社会的地位が低い、そんな仕事に誰がつきたいと思いますか?教師の質は下がる一方。教師の質を下げないために、大学院を出なければ教員にさせないだの、免許更新制やらなにやらで、上は教員を管理することしかしない。学校も民営化しろ、なんていいだす奴もそのうち出てくるかもしれませんね。その時が公教育の終焉だと思っても間違いはないでしょう。そして格差がどんどん広がり、日本に大きな影響を与えたどっかの国と同じようになるのだと思われます。いずれ日本の教育は悪循環がはびこっています。教育だけではないですけどね。みんな自己保身しか考えていない政治のせいだと思っています。(政治家や官僚が悪い、というのももちろんですが、国民の意識そのものも問題なのだと思っています。)

 幸い自分はいくら忙しくても、自分のクラスの子どもたちに恵まれているので、楽しく仕事をすることができます。めんこい子どもたちのため、と思えばこそ給料のことなんか度外視してでも働いているのです。指導要領が変わっても、社会情勢が変わっても、このモチベーションだけは保ち続けたいと自分は思っています。
 ちなみに「めんこい」は岩手の方言で「かわいい」です(笑)。岩手には「めんこいテレビ」なんていう民放テレビ局があったりします。変ですよね。
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コメント

内容は十分だが・・

中学校の理科の場合、昭和52年の学習指導要領と同じような時間数と内容になっています。しかし、その頃は土曜日も授業をしていました。今は週5日制です。かなり苦しくなると思います。はたしてそんなことできるのか・・・。小学校は大丈夫ですか。

時数

 確かに、中学校の内容は、元素の周期律表が登場し、イオンなども復活してかなり難しくなりそうですね。小学校の時数は週3時間(現行は週2~3、70時間~95時間)になったので、この程度の内容の増ならば対応できそうです。ただし、前にも書きましたが、小学校は担任が基本的には全教科授業します。理科は専科の先生が授業する場合もありますが、全体の時数増は教員にとっても児童にとっても負担がかなり大きいと思われます。その点をボクは問題視しています。なんでもかんでも学校にまかせる今の教育行政は、根本から(意識から)変えないと、学校はパンクすると思うのですが、いかがですか?やはり土曜日の授業復活になるのでしょうか?そうでもしなければゆとりは完全に学校から消え去りますね。

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