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今日の授業構想
緊張で早く目覚めたので、今日の授業構想をまとめました。今日の公開で配ろうと思っている資料です。 以下 本文です。
********************************
6年「水よう液の性質とはたらき」授業構想について
2007年11月13日(火)
本日は、本校の実践研究発表会に参会いただきまして、ありがとうございます。今日の研究協議は時間が短く、自分の授業構想をどこまでお伝えできるか不安でしたので、このような資料を作成しました。研究協議の際の参考にしていただけたなら幸いです。
【授業の流れ】
本時は、単元「水よう液の性質とはたらき」全12時間のうちの10時間目にあたる授業です。正直に申し上げますと、第1次1時間目と、身の回りにある水溶液の液性を調べる学習活動で1時間ずつ時間をオーバーしてしまったので、今日の授業は12時間目ということになります。授業の概要は理科室の掲示板にも掲示してありますのでご覧下さい。また、今までの授業記録の詳細については
http://miura7777.blog99.fc2.com/blog-category-2.html
で紹介していますので、関心をもたれた方はこちらもご覧下さい。
子どもたちは、前時で塩酸に溶けた金属(アルミニウム)がどうなったか確かめる学習をしました。
課題は「金属(アルミニウム)をとかした塩酸を蒸発させるとどうなるだろうか」です。
子どもたちの予想は次の通りでした。
●アルミニウムが出てくる→8名
・塩酸にはアルミニウムしか溶かしていない。塩酸だけ蒸発させたときは何も出なかった。食塩
水は食塩が出てきた。だからアルミニウムが出てくると思う。
●何かが出てくる。→8名
・金属がそのまま出てくるとは思えない。何かはでてくると思うけれど、粉のようなものが出て
くるのではないだろうか。アルミニウムのもとみたいなものとか・・・
●何も出てこない。→14名
・塩酸にアルミニウムを入れたならば、激しいあわが出た。アルミニウムは気体になってしまっ
たのではないだろうか。だから、何も出てこないと思う。
結果は白い粉のようなものが出てきます。スチールウールは教師の演示実験で子どもたちに見せました。黄色い粉のようなものが出てきます。この学習を受けて、本時では「白い粉」の正体にせまらせたいと思っています。
【仮説1について】
教科書では「アルミニウムを溶かした塩酸を蒸発させると白い粉のようなものが出てくる」と出てきますが、実際にやってみると、黄色っぽくなります。これは、アルミ箔に含まれる不純物や、塩酸を薄める時に使用した水道水に含まれる不純物が原因であると思われます。そこで、「白い粉」という認識を子どもたちにもたせるために、純度の高いアルミニウム片(試薬)を用いてみました。(昭和化工株式会社 アルミニウム片状 500mg 5000円)また、塩酸を薄めるときは市販の精製水を用いました。こうすることで不純物が少なくなり、白い粉を取り出すことができました。
また、子どもたちから、金属かどうか確かめるために「電気を通す」という実験方法が出ることが考えられたので、「通電チェッカー」を自作しました。電子オルゴールを使ったものです。電子オルゴールは電流が弱くても音がなるので、今回の授業場面以外でも活用できそうです。
【仮説2について】
授業の場面(学習内容)によって予想に重点を置く場合と考察に重点を置く場合があります。基本的に、全員が同じような実験をする場合は予想に重点を置き、それぞれが異なる実験を行い、様々な実験結果からまとめを行う時には考察に時間を割くようにしています。理科はやはり実験をして確かめることが大切だと思うので、時間配分を考えて授業をすることを心がけています。
本時は、取り出した塩化アルミニウムはもとのアルミニウムとは違う、ということをしっかりと認識させたかったので、同じ実験を全員にさせたいと思いました。(グループ実験になるので、せめて間近で観察させたいと思いました。)そこで、全員が同じ問題意識で実験に取り組むことができるような課題を設定するようにしました。今日の学習課題は「取り出した白い粉はもとのアルミニウムと同じものだろうか」です。予想は2通りしかでてきません。「同じ」か「違う」かです。「同じ」と考えた子どもは、今までの学習経験から「食塩水の時は食塩が出てきた」ということを根拠とするでしょうし、「ちがう」と答えた子どもは、「金属の特性(ピカピカ光る)がない」などという根拠をあげる子どももいるかもしれません。いずれ「何をどう予想したらいいかわからない」という状況にさせるのではなく、「何を根拠としようか」と考える状況にさせたいと考えてこのような課題を設定しました。
子どもたちの予想はどうなるか分かりません。もしかしたら全員が「もとのアルミニウムと違う」という状況になるかもしれません。その時は教師側から発問によってゆさぶりをかけようかと思っています。
何かと準備不足で本日を迎えてしまいましたが、今後の本校の研究推進のためにもご参会いただいた皆さんからご意見をいただけるとありがたいです。どうぞご指導よろしくお願い致します。
本日はありがとうございました。
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6年「水よう液の性質とはたらき」授業構想について
2007年11月13日(火)
本日は、本校の実践研究発表会に参会いただきまして、ありがとうございます。今日の研究協議は時間が短く、自分の授業構想をどこまでお伝えできるか不安でしたので、このような資料を作成しました。研究協議の際の参考にしていただけたなら幸いです。
【授業の流れ】
本時は、単元「水よう液の性質とはたらき」全12時間のうちの10時間目にあたる授業です。正直に申し上げますと、第1次1時間目と、身の回りにある水溶液の液性を調べる学習活動で1時間ずつ時間をオーバーしてしまったので、今日の授業は12時間目ということになります。授業の概要は理科室の掲示板にも掲示してありますのでご覧下さい。また、今までの授業記録の詳細については
http://miura7777.blog99.fc2.com/blog-category-2.html
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子どもたちは、前時で塩酸に溶けた金属(アルミニウム)がどうなったか確かめる学習をしました。
課題は「金属(アルミニウム)をとかした塩酸を蒸発させるとどうなるだろうか」です。
子どもたちの予想は次の通りでした。
●アルミニウムが出てくる→8名
・塩酸にはアルミニウムしか溶かしていない。塩酸だけ蒸発させたときは何も出なかった。食塩
水は食塩が出てきた。だからアルミニウムが出てくると思う。
●何かが出てくる。→8名
・金属がそのまま出てくるとは思えない。何かはでてくると思うけれど、粉のようなものが出て
くるのではないだろうか。アルミニウムのもとみたいなものとか・・・
●何も出てこない。→14名
・塩酸にアルミニウムを入れたならば、激しいあわが出た。アルミニウムは気体になってしまっ
たのではないだろうか。だから、何も出てこないと思う。
結果は白い粉のようなものが出てきます。スチールウールは教師の演示実験で子どもたちに見せました。黄色い粉のようなものが出てきます。この学習を受けて、本時では「白い粉」の正体にせまらせたいと思っています。
【仮説1について】
教科書では「アルミニウムを溶かした塩酸を蒸発させると白い粉のようなものが出てくる」と出てきますが、実際にやってみると、黄色っぽくなります。これは、アルミ箔に含まれる不純物や、塩酸を薄める時に使用した水道水に含まれる不純物が原因であると思われます。そこで、「白い粉」という認識を子どもたちにもたせるために、純度の高いアルミニウム片(試薬)を用いてみました。(昭和化工株式会社 アルミニウム片状 500mg 5000円)また、塩酸を薄めるときは市販の精製水を用いました。こうすることで不純物が少なくなり、白い粉を取り出すことができました。
また、子どもたちから、金属かどうか確かめるために「電気を通す」という実験方法が出ることが考えられたので、「通電チェッカー」を自作しました。電子オルゴールを使ったものです。電子オルゴールは電流が弱くても音がなるので、今回の授業場面以外でも活用できそうです。
【仮説2について】
授業の場面(学習内容)によって予想に重点を置く場合と考察に重点を置く場合があります。基本的に、全員が同じような実験をする場合は予想に重点を置き、それぞれが異なる実験を行い、様々な実験結果からまとめを行う時には考察に時間を割くようにしています。理科はやはり実験をして確かめることが大切だと思うので、時間配分を考えて授業をすることを心がけています。
本時は、取り出した塩化アルミニウムはもとのアルミニウムとは違う、ということをしっかりと認識させたかったので、同じ実験を全員にさせたいと思いました。(グループ実験になるので、せめて間近で観察させたいと思いました。)そこで、全員が同じ問題意識で実験に取り組むことができるような課題を設定するようにしました。今日の学習課題は「取り出した白い粉はもとのアルミニウムと同じものだろうか」です。予想は2通りしかでてきません。「同じ」か「違う」かです。「同じ」と考えた子どもは、今までの学習経験から「食塩水の時は食塩が出てきた」ということを根拠とするでしょうし、「ちがう」と答えた子どもは、「金属の特性(ピカピカ光る)がない」などという根拠をあげる子どももいるかもしれません。いずれ「何をどう予想したらいいかわからない」という状況にさせるのではなく、「何を根拠としようか」と考える状況にさせたいと考えてこのような課題を設定しました。
子どもたちの予想はどうなるか分かりません。もしかしたら全員が「もとのアルミニウムと違う」という状況になるかもしれません。その時は教師側から発問によってゆさぶりをかけようかと思っています。
何かと準備不足で本日を迎えてしまいましたが、今後の本校の研究推進のためにもご参会いただいた皆さんからご意見をいただけるとありがたいです。どうぞご指導よろしくお願い致します。
本日はありがとうございました。
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